島根県立大学より、茶道部の茶室に飾る扁額のご依頼を受けたのが、今年1月下旬の事でした。
時間も予算も限られている中、ご期待以上の額が出来るかどうか頭を悩ませましたが、学生さんのために何とかしようと思い、お受けいたしました。

幸い、多くの方のサポートを頂戴することができ、無事に茶室の入り口に掲げることができました。
関係者の皆様ありがとうございました。

ご担当の先生とは打ち合わせを重ね、持っておられるイメージや思いなどを如何に作者に正確に伝えるかを考えました。ですので、私の仕事は殆どが打ち合わせ、打ち合わせでした。一枚の板は替えがききませんので、失敗は許されません。クライアントの先生、書家の先生、木工作家様、大工さん達とのコミュニケーションを大切にしました。

先生が持ってこられた欅の板は、かなり大型で湾曲した、いい意味で自然味が溢れるものでした。まずは、木工作家さんに成形をお願いし、削り込んでいただきました。
次に文字の揮毫を、浅野天童先生にお願いしました。先生もかなりお忙しかったのですが、無理を言って揮毫していただきました。書が出来たというご連絡をいただいた連絡を頂き、飛んで取りに行きました。その後は、再び木工作家様とのやり取りが始まりました。

文字の大きさやバランス、板の表面の傷や色などを考慮し、文字を削り込んでいただきます。文字が浮かび上がるように彫ってもらい浅野先生のOK後は、色を重ね塗りしていきます。
取り付け方法についても大工さんと打ち合わせをし、ようやく無事に取り付けが完了しました。

茶道部の部長にお話しを聞いた際に、「この看板には色々な人が携わっておられるので、そのような素晴らしい看板がついたことはすごくうれしい」という言葉がすごく心に染みました。人と人の縁が結ばれて、いい仕事ができる凄さに気づかれたことに感動しました。

やりがいのある仕事をご依頼いただいた県立大学様、本当にありがとうございました。沢山の人の想いが、ギュッと一枚の板に、集結しました。
細かい話を聞きたい方は、個別にご連絡くださいませ。
最後に山陰中央新報社の関係者の皆様、記者様お世話になりました。

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